韓国語で「行かない」「寒くない」はなんて言う?否定形【안】【-지 않다】の使い分け方を解説。

文法

こんにちは、こぴです。

韓国語で「行かない」「寒くない」と否定の表現をしたいときはどうすればいいでしょうか。

この記事では否定形「〜ない」「〜しない」を表す文法である

【안】と【-지 않다】について解説しています。

さらにふたつの違いと使い分け方もわかるようになります。

今日も一歩、成長しましょう。

否定の表現【안】【-지 않다】

韓国語の否定の文法には、

【안】と【-지 않다】の2種類があります。

どちらも同じ「〜ない」「〜しない」という否定の意味になります。

まずはそれぞれの文の作り方についてです。

【안】

안を動詞または形容詞の前につけるだけです。

가다(行く) 가다(行かない)가요.(行きません。)
먹다(食べる) 먹다(食べない) 먹어요.(食べません。)
춥다(寒い) 춥다(寒くない) 추워요.(寒くないです。)
힘들다(大変だ) 힘들다(大変じゃない) 힘들어요.(大変じゃないです。)

とても簡単ですよね。

【-지 않다】

動詞または形容詞の語幹に지 않다をつけるだけです。

가다(行く)지 않다(行かない)지 않아요.(行きません。)
먹다(食べる)지 않다(食べない)지 않아요.(食べません。)
춥다 (寒くない)지 않다(寒くない)지 않아요.(寒くないです。)
힘들다 (大変だ)힘들지 않다(大変じゃない)힘들지 않아요.(大変じゃないです。)

こちらもそれほど難しくないと思います。

【안】と【-지 않다】の違い

①【안】は話し言葉、【-지 않다】はより丁寧な話し言葉、書き言葉

【안】は、日常会話でよく使われる話し言葉で、親しい人に限らずお店の店員や同僚となど、あらゆる場面で使われます。

友達とのチャットでの文面でも使われる、よりフランクな表現です。

一方【-지 않다】は、上司など目上の人とのメールや会話、公的な文面で使われる、丁寧な表現です。

ですが必ずこのように使い分けられるわけではなく、日常会話で【-지 않다】はたくさん使われますし、上司に【안】を使う人もいます。

なのでこれには囚われすぎず、【안】は話し言葉でフランクな場面、【-지 않다】は書き言葉でより丁寧な表現、ぐらいに意識しておきましょう。

②【안】を使うと不自然な動詞・形容詞がある、【-지 않다】は全て使える

基本的に動詞・形容詞の前に【안】をつけると成り立つものばかりですが、一部【안】だと不自然になってしまう動詞・形容詞があります。

【안】だと不自然なもの①形容詞【새-다】、【-답다】

【새-다】という形の形容詞の새は色の形容詞の前につけて

빨갛다(赤い)→새빨갛다(真っ赤だ)

까맣다→(黒い)새까맣다(真っ黒だ)

のように「色彩が鮮やかで濃い」という意味をもつものです。

もうひとつ새には「新しい」という意味もあり、

새롭다(新しい)という形容詞もあります。

この【새-(色の形容詞)다】と【새롭다】に【안】を使うと不自然になってしまいます。

もうひとつ【-답다】の形の形容詞も【안】だと不自然です。

韓国語学習を始めるとよく目にする形容詞で

【아름답다】(美しい)

がこれにあたります。

そのため形容詞【새-다】【-답다】には【-지 않다】を使うのが正解となります。

  • 안 새빨개요.  새빨갛지 않아요.
  • 안 새로워요.  새롭지 않아요.
  • 안 아름다워요.  ◯아름답지 않아요.

※【-답다】に似た形容詞の【-롭다】【-스롭다】も【안】だと不自然なものに該当します。【-답다】【-롭다】【-스롭다】の詳しい解説についてはこちらをご覧ください。↓

【안】だと不自然なもの②否定的な意味の動詞・形容詞

【없다】(ない)

【싫다】(嫌だ)

【모르다】(知らない)

などの否定的な意味をもつものにも【안】は不自然なので、これらも【-지 않다】を使います。

  • 안 없어요.  없지 않아요.(ないことはないです。)
  • 안 싫어요.  싫지 않아요.(嫌ではないです。)
  • 안 몰라요.  모르지 않아요.(わからなくはないです。)

【안】だと不自然なもの③形容詞【-하다】

【유명하다】(有名だ)

【중요하다】(重要だ)

などの【名詞+하다】で形容詞になるものも【안】ではなく【-지 않다】が適切です。

  • 안 유명해요.  유명하지 않아요.
  • 안 중요해요. 중요하지 않아요.

【안】だと不自然なもの④動詞【-하다】

【공부하다】(勉強する)

【운동하다】(運動する)

などの【名詞+하다】で動詞になるものは、【안】を使うことができますが使う位置に注意が必要です。

名詞と하다の間に【안】が入り、【名詞 +안 하다】が正しい形となります。

もちろん【-지 않다】も使うことができます。

  • 안 공부해요.  공부 안 해요. 공부하지 않아요.
  • 안 운동해요.  운동 안 해요. 운동하지 않아요.

まとめ

  • 【안】【-지 않다】はどちらも動詞や形容詞を否定形にする表現
  • 作り方は【안+動・形】【動・形の語幹+지 않다】
  • 【안】は話し言葉でフランクな場面、【-지 않다】は書き言葉でより丁寧な表現
  • 【새-다】【-답다】、②否定的な意味の動詞・形容詞形容詞【-하다】には【안】は使えない
  • 【-지 않다】は何にでも使える

今日も一歩成長お疲れ様でした!

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