こんにちは、こぴです。
今回は韓国語で「〜と言っていました」「〜だそうです」というように、他人が言っていたことを相手に伝える際に使う”間接話法”について解説します。
例えば、今までは直接話法の「”〜”라고 했어요. 」を使って
친구가 ”일본에 가요.”라고 했어요.(友達が”日本に行きます。”と言っていました。)
といった表現しか使えなかった方も、この間接話法を使えるようになると
「友達が日本に行くそうです。」
というスマートな言い方ができて、ネイティブに一歩近づくことができます。
会話でとても使われる便利な文法なので、ぜひ覚えてみましょう。
①動詞の間接話法

●現在形●
・パッチムなしの動詞
【 動詞の語幹+ㄴ다고 하다】
- 가다(行く)→간다고 하다(行くと言う)
- 오다(来る)→온다고 하다(来ると言う)
- 보다(見る)→본다고 하다(見ると言う)
後ろの하다を했다や했었다にすると「と言った」「と言っていた」と表せます。
◯例文
- 친구가 일본에 간다고 해요.
友達が日本に行くと言っています。
- 내 언니가 한국에 온다고 했어요.
私の姉が韓国に来ると言いました。
- 친구가 영화를 본다고 했었어요.
友達が映画を見ると言っていました。
・パッチムありの動詞
【動詞の語幹+는다고 하다】
- 먹다(食べる)→먹는다고 하다(食べると言う)
- 믿다(信じる)→믿는다고 하다(信じると言う)
- 만들다(作る)→만든다고 하다(作ると言う)※ㄹ変則により、ㄹが消えてㄴ다がつきます。
◯例文
- 밥을 집에서 먹는다고 해요.
ご飯を家で食べると言います。
- 당신을 믿는다고 했어요.
あなたを信じると言いました。
- 김밥을 만든다고 했었어요.
キンパを作ると言っていました。
●過去形●
【-았/었다고 하다】
- 갔다(行った)→갔다고 하다(行った言う)
- 왔다(来た)→왔다고 하다(来たと言う)
- 봤다(見た)→봤다고 하다(見たと言う)
- 먹었다(食べた)→먹었다고 하다(食べたと言う)
- 믿었다(信じた)→믿었다고 하다(信じたと言う)
- 만들었다(作った)→만들었다고 하다(作ったと言う)
◯例文
- 친구가 일본에 갔다고 해요.
友達が日本に行ったと言います。
- 밥을 집에서 먹었다고 했어요.
ご飯を家で食べたと言いました。
- 김밥을 만들었다고 했었어요.
キンパを作ったと言っていました。
●未来形●
・【-ㄹ/을 거라고 하다】
・【動詞の語幹+겠다고 하다】
どちらも意思・推量を表す未来形です。詳しい違いなどの解説はこちら↓
※【-ㄹ/을 거라고 하다】は【-ㄹ/을 것이다】の省略形【-ㄹ/을 거다】からきたものですが、会話でよく使われるのもやはり【-ㄹ/을 거라고 하다】です。
- 갈 거다(行くつもりだ)→갈 거라고 하다(行くつもりだと言う)
- 먹을 거다(食べるつもりだ)→먹을 거라고 하다(食べるつもりだと言う)
- 만들 거다(作るつもりだ)→만들 거라고 하다(作るつもりだと言う)
- 가겠다(行くつもりだ)→가겠다고 하다(行くつもりだと言う)
- 먹겠다(食べるつもりだ)→먹겠다고 하다(食べるつもりだと言う)
- 만들겠다(作るつもりだ)→만들겠다고 하다(作るつもりだと言う)
◯例文
- 친구가 일본에 갈거라고 했었어요.
- 친구가 일본에 가겠다고 헸었어요.
友達が日本に行くと言っていました。
②形容詞の間接話法

●現在形●
【形容詞の語幹+다고 하다】
- 아프다(痛い)→아프다고 하다(痛いと言う)
- 춥다(寒い)→춥다고 하다(寒いと言う)
- 힘들다(大変だ)→힘들다고 하다(大変だと言う)
●過去形●
【-았/었다고 하다】
- 아팠다(痛かった)→아팠다고 하다(痛かったと言う)
- 추웠다(寒かった)→추웠다고 하다(寒かったと言う)
- 힘들었다(大変だった)→힘들었다고 하다(大変だったと言う)
●未来形●
・【-ㄹ/을 거라고 하다】
・【形容詞の語幹+겠다고 하다】
- 아플 거다(痛いだろう)→아플 거라고 하다(痛いだろうと言う)
- 추울 거다(寒いだろう)→추울 거라고 하다(寒いだろうと言う)
- 아프겠다(痛いだろう)→아프겠다고 하다(痛いだろうと言う)
- 춥겠다(寒いだろう)→춥겠다고 하다(寒いだろうと言う)
◯例文
- 넘어져서 아팠다고 했어요.
転んで痛かったと言いました。
- 엄마가 내일은 추울 거라고 했었어요.
お母さんが明日は寒いだろうと言っていました。
③名詞の間接話法

●現在形●
【-(이)라고 하다】
名詞の最後の文字にパッチムがあれば【-이라고 하다】、
なければ【-라고 하다】になります。
●過去形●
パッチムありなら【-이었다고 하다】、
パッチムなしなら【-였다고 하다】になります。
●未来形●
【-일 거라고 하다】
パッチムの有無は関係ありません。
◯例文
- 좋아하는 음식이 순두부라고 했었어요.
好きな食べ物はスンドゥブだと言っていました。
- 이 기희가 마지막일 거라고 했어요.
この機会が最後だろうと言いました。
④存在詞있다/없다

●現在形●
【있다고 하다/없다고 하다】
●過去形●
【있었다고 하다/없었다고 하다】
●未来形●
・【있을거라고 하다/없을 거라고 하다】
・【있겠다고 하다/없겠다고 하다】
◯例文
- 근처에 맛집이 있다고 했어요.
近所に美味しいお店があると言いました。
- 내일은 거기에 없을 거라고 했었어요.
明日はそこにいないだろうと言っていました。
【-(ㄴ/는)다고 하다】の省略形【-(ㄴ/는)대】
ここまでの【-(ㄴ/는)다고 하다】は「〜だと言っていた」という少し丁寧な言い回しです。
もちろんこの【-(ㄴ/는)다고 하다】もたくさん使われますが、ネイティブの会話でより多く使われるのは【-(ㄴ/는)대】という省略された形です。
【-(ㄴ/는)다고 하다】よりもフランクな言い回しで、日本語だと「〜って言ってた」「〜だって」といったニュアンスです。
作り方は【다고 하다】→【대】に置き換えるだけ
作り方はとても簡単です。
動詞・形容詞・存在詞は、
前項で紹介した【다고 하다】の部分を【대】に置き換えるだけです。
-대요で「〜だそうです」と丁寧語になり、– 대だと「〜だって」というパンマルになります。
例えば가다(行く)だと、
간다고 하다(行くと言う)の다고 하다を【대】に変えて
간대(行くって)、
요をつけると간대요(行くそうです)となります。
◯例文
- 친구가 일본에 간대요.
友達が日本に行くそうです。
- 당신을 믿는대요.
あなたを信じるそうです。
- 밥을 집에서 먹었대요.
ご飯を家で食べたそうです。
- 넘어져서 아프대.
転んで痛いって。
- 내일은 춥겠대.
明日は寒いみたいです。
- 근처에 맛집이 있대요.
近所に美味しいお店があるそうです。
※名詞と未来形【-ㄹ/을 거라고 하다】は【대】には変わらない
【다고 하다】は全て【대】に変わります。
ではもともとが【다고 하다】ではない
- 名詞の現在形【-(이)라고 하다】
- 動詞・形容詞・名詞・存在詞の未来形【-ㄹ/을 거라고 하다】
の省略形はどうなるのかというと、
【라고 하다】が【래】になります。
◯例文
- 친구가 일본에 갈 거래요.
友達が日本に行くつもりだそうです。
- 좋아하는 음식이 순두부래요.
好きな食べ物はスンドゥブだそうです。
- 이 기희가 마지막일 거래.
この機会が最後だって。
まとめ
【-다고 하다】 | 省略形【-대】 | |
動現在(パッチムなし) | 【 動詞の語幹+ㄴ다고 하다】 | 【動詞の語幹+ㄴ대】 |
動現在(パッチムあり) | 【動詞の語幹+는다고 하다】 | 【動詞の語幹+는대】 |
形現在 | 【形容詞の語幹+다고 하다】 | 【形容詞の語幹+대】 |
名現在 | 【-(이)라고 하다】 | 【-(이)래】 |
動/形過去 | 【-았/었다고 하다】 | 【-았/었대】 |
動/形未来① | 【-ㄹ/을 거라고 하다】 | 【-ㄹ/을 거래】 |
動/形未来② | 【動/形の語幹+겠다고 하다】 | 【動/形の語幹+겠대】 |
名過去(パッチムあり) | 【-이었다고 하다】 | 【-이었대】 |
名過去(パッチムなし) | 【-였다고 하다】 | 【-였대】 |
名未来 | 【-일 거라고 하다】 | 【-일 거래】 |
있다/없다現在 | 【있다고 하다/없다고 하다】 | 【있대/없대】 |
있다/없다過去 | 【있었다고 하다 /없었다고 하다】 | 【있었대/없었대】 |
있다/없다未来① | 【있을 거라고 하다 /없을 거라고 하다】 | 【있을 거래/없을 거래】 |
있다/없다未来② | 【있겠다고 하다/없겠다고 하다】 | 【있겠대/없겠대】 |
間接話法を使って、より自然な韓国語を話せるようになってみましょう。
友達と会話する際は省略形【-대】を使えばさらにネイティブっぽくなれますよ。
今日も一歩成長、お疲れ様でした!
コメント