こんにちは、こぴです。
今回は、韓国語の【-기는 하지만(-긴 한데)】の意味や使い方について解説します。
また、【-기는 하지만(-긴 한데)】と意味が似ていて、韓国語を学習中の人たちがよくこんがらがる【-지만】や【-는데】との違いについてもお伝えします。
ネイティブの日常会話で非常によく使われる表現なので、これを理解できればさらに韓国語レベルがアップするはずです。
【-기는 하지만】の意味・使い方

【-기는 하지만】には対比・逆接の役割があり、
「〜ではあるけれど」「〜なのは認めるけど」といった意味になります。
ただ淡々とした対比の文ではなく、
前文の内容をやわらかく、または部分的に同意して、
後文で対照的・否定的な主張をする表現になります。
例えば、会話の中で相手があなたに
「あのお店の料理、美味しいよね。」と話したとします。
それを聞いてあなたが、
「確かに美味しいんだけど、価格が高いよね。」だとか
「美味しいのは認めるけど、場所が遠いよね。」などと、
相手が言ったことは間違いではないので認めるけど、自分の中で他に納得のいかない、または否定したい要素も伝えたい場面がありますよね。
素直にうんと頷いて終わるのではなく、認めた上で自分が別の対照的な主張をしたいときに使える言い回しです。
日本語でも似たような言い回しをすると思うので、イメージしやすいのではないでしょうか。
【-기는 하지만(-긴 한데)】の構造

【-기는 하지만】
・【動詞/形容詞/存在詞の語幹+기는 하지만】
・【名詞+이기는 하지만】
動詞、形容詞、存在詞(있다/없다)どれにしても、語幹に기는 하지만をつければいいだけなので、作り方はすぐに覚えられそうですね。
また、【-기는 하지만】の하지만の部分を、했지만/했는데として過去形にすることもできます。
【-긴 한데】
また、【-기는 하지만】が正式な形ですが、省略形もあります。
それが【-긴 한데】です。
品詞のつけ方は【-기는 하지만】と変わりありません。
意味も【-기는 하지만】と同じで、ネイティブの会話にはどちらも同じくらいたくさん使われます。
親しい人同士だと、どちらかというと【-긴 한데】の方がやはり短くてより気軽に使われる印象です。
※【-긴 하는데】という形も動詞限定で使うことができます。
【-기는 -지만】【-기는 -ㄴ/는데】
・【動詞/形容詞/存在詞の語幹+기는 同じ語の語幹+지만】
・【動詞/形容詞/存在詞の語幹+기는 同じ語の語幹+ㄴ/는데】
・【名詞+이기는 名詞+이지만/인데】
こちらも【-기는 하지만(-긴 한데)】と同じ意味で同じ使い方ができる表現です。
今までに紹介した【-기는 하지만(-긴 한데)】の하지만,한데の部分に、
「먹기는 먹는데」
「예쁘기는 예쁘지만」
というように同じ品詞を繰り返し使うことで、
「満足していない、不満がある」といったニュアンスをより強調させることができます。
例文

では次に、ニュアンスをイメージしやすいよう、例文を使って段々と理解できるようにしましょう。
-기는 하지만の例文
- 가기는 했지만 아무것도 없었어요.
- 行きはしたけど、何もありませんでした。
- 싸기는 하지만 양이 적어요.
- 安くはあるけど、量が少ないです。
- 외울 수 있기는 하지만 시간이 오래 걸려요.
- 覚えられはするけど、時間がかかります。
- 친구이기는 하지만 요즘 연락을 안 해요.
- 友達ではあるけど、最近連絡はしていません。
-긴 한데の例文
- 운동을 하긴 한데 체력이 없어요.
- 運動をしはするけど、体力がありません。
- 맵긴 한데 정말 맛있어요.
- 辛くはあるけど、とてもおいしいです。
- 한국으로 여행을 가 본 적이 있긴 한데 부산은 없어요.
- 韓国に旅行に行ったことはあるけど、釜山はありません。
- 좋은 날씨이긴 한데 저 쪽이 구름이 많아요.
- いい天気ではあるけど、あちら側に雲が多いです。
-기는 -지만、-기는 -ㄴ/는데の例文
- 한국어를 배우기는 배우는데 아직 잘 못해요.
- 韓国語を学んでいるは学んでいるけど、まだあまりできません。
- 이 영화는 내용이 어렵기는 어려운데 재밌어요.
- この映画は内容が難しいは難しいけど、面白いです。
- 돈이 있기는 있는데 낭비는 하고 싶지 않아요.
- お金はあるはあるけど、浪費はしたくないです。
- 일본인이긴 일본인인데 영어를 잘 해요.
- 日本人は日本人だけど、英語が得意です。
【-지만】や【-는데】との違い

【-기는 하지만】と【-지만】、【-는데】にはどれも「〜だけど」という共通の意味があります。
なので使い分け方や違いがわからないと感じる方も多いでしょう。
ですが、この3つにはしっかりとニュアンスの違いがあるので、それが理解できれば使い分けも自然とできるはずです。
【-기는 하지만】は感情が強めの逆接、【-지만】は単純な逆説で感情は強くない
どちらも逆接の表現ですが、
【-기는 하지만】は日常会話でよく使われ、前文の内容をやわらかく認めたあとに自分の主張をしっかりするので、感情が強めに出ている表現になります。
対して【-지만】は、会話の他にも文面や公的な場でよく使われる「〜なのに」「〜だけど」という単純な逆接です。
感情はほぼ入っていなく、淡々としたニュアンスになります。
【-기는 하지만】はいつでも逆接を意味する、【-는데】は文脈によって意味が変わる
【-기는 하지만】と【-는데】はどちらも会話体である点は同じです。
繰り返しになりますが【-기는 하지만】は逆接なので、前文と後文は対照的な内容になります。
一方の【-는데】はもともと、文脈によって色々な意味に変わる万能な接続詞です。
例えば、
한국어를 배우는데 아직 잘 못해요.
という文だと、
韓国語を学んでいるけど、まだあまりできません。
という訳になり、文脈から汲み取るに、-는데は「〜だけど」という逆接の役割を
成していることがわかります。
この逆接の意味になる場合の【-는데】と今回の【-기는 하지만】は、
ほぼ同意義の「〜なんだけど」ですが、
・【-는데】はあまり感情のない単純な「〜なんだけど」
・【-기는 하지만】は【-는데】よりも後文の主張を強調する「〜なんだけど」
という細かいニュアンスが異なるでしょう。
【-지만】と【-는데】についての詳しい解説も、ぜひご覧ください↓
まとめ

【-기는 하지만(-긴 한데)】の意味や使い方、そして-지만や-는데との違いについて、
理解はできたでしょうか?
【-지만】や【-는데】を代用しても意味は通じますが、【-기는 하지만(-긴 한데)】のほうがやはりネイティブっぽい言い回しになります。
ぜひ、たくさん使ってみてください。
今日も一歩成長、お疲れ様でした。




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