韓国語で「〜こと」を意味する【-는 것】【-일】【- (으)ㅁ】はどう違う?使い分けを解説。

文法

こんにちは。こぴです。

今回は「〜こと」を意味する3つの韓国語【-는 것】【-일】【- (으)ㅁ】について学んでいきましょう。

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どれも日常でもたくさん使われるほどで初級レベルですが、いざ使い分けようとなると難しいですよね。

同じ意味なのになんで3種類もあるの?違いはなに?

という疑問を解説していきます。

今日も一歩成長しましょう。

【-는 것】【-일】【- (으)ㅁ】は「〜こと」だが「〜こと」以外にもなり、使い分けが必要

【-는 것】【-일】【- (으)ㅁ】は主に「〜こと」という意味になるという点は共通しています

ですが「〜こと」以外にもそれぞれ他の意味にもなることがあります。

ですのでやみくもにどれでも使えるわけではなく、違いがあり、使い分ける必要があります

では「〜こと」とそれ以外の意味も合わせて、ひとつずつ見ていきましょう。

【-는 것】=動詞や形容詞を名詞化できる言葉

-는 것】は前に動詞や形容詞をつけて「〜こと」「〜もの」「〜ということ」などと表現することができます。

動詞・形容詞の語幹(辞書の形から다をとったもの)に는をつけて、元々「もの」という意味の것をつけると完成です。※는と것の間はスペースを空けてください。

ちなみに것は거と省略することができ、

「〜ことが」=-는 게

「〜ことは」 –는 건

「〜ことを」 – 는 걸

と表すことができます。

日常会話ではほとんどがこの省略形が使われています。

①「〜こと」

영화를 보는 것이 취미예요.

(映画を観ることが趣味です。)

운 것보다 추운 것이 더 싫어해요.

(暑いことより寒いことがもっと嫌です。)

このように、観ること、暑いこと、寒いこと、といったように動詞と形容詞を名詞化していますね。

②「〜もの」

앞에 있는 것은 뭐에요?

(前にあるものは何ですか?)

지금 읽고 있는 것은 소설이에요.

(今読んでいるものは小説です。)

더 땃뜻한 것을 입으세요.

(もっと暖かいものを着てください。)

このように、こちらも同じく名詞化しています。

③「〜ということ(事実)」

こちらは①「〜こと」とほぼ同じ意味ですが、「〜ということ、という事実」に置き換えても自然な文にも【-는 것】が使われます。

제가 케이크를 가저가는 것은 비밀이에요.

私がケーキを持っていくということは秘密です。

바다는 넓은 것을 알았어요.

海は広いということを知りました。

【-일】=「〜こと(経験、出来事)」「仕事」「用事」

-일】は経験や出来事を伝える「〜こと」です。

それと【-일】は「〜こと」の他に【일】だけでも「仕事」「用事」などの意味になります。

一方で【-는 것】は前に修飾する言葉がないと成り立ちません

そして【-일】は【-는 것】とは異なり「〜もの」と訳すことはありません

①「〜こと(経験、出来事)」

안 좋은 이 생겼어요.

良くないことが起こりました。

무슨 슬픈 이 있었어요?

なにか悲しいことがあったんですか?

이 없었어요?

変わったことはありませんでしたか?

②「仕事」、「用事」

【일】そのものだけでも「仕事」「用事」という意味で使えます。

「仕事」か「用事」かは文脈からわかるかと思います。

을 그만뒀어요.

仕事を辞めました。

해야 할이 있어요.

しなければならない用事があります。

【- (으)ㅁ】=動詞や形容詞を名詞化、口語では使わない

– (으)ㅁ】も【-는 것】と同じく動詞や形容詞の後ろにつけて名詞化することができます。

ですが【-는 것】【-일】との大きな違いは“口語では使わない”ことです。

【- (으)ㅁ】は主にメモ書きや告知文などの文書、チャットやSNSなどで使われます。

パッチムがある語幹には음を、パッチムがない語幹にはㅁをつけると完成です。

①「〜こと」「〜である」

【- (으)ㅁ】を訳すときは大抵の場合、文中にくると「〜こと」文末にくると「〜である」のようなニュアンスになります。

살아있에 감사한다.

生きていることに感謝する。

문제 없.

問題なし。

6시 기상 ,8시 출근

6時起床、8時出勤

출입을 금지

出入りを禁ずる

②辞書にも載っているㅁで終わる名詞

【- (으)ㅁ】は動詞や形容詞を名詞化する文法ですが、その名詞化した言葉が辞書にも載る正式な単語となっているものがたくさんあります。

얼음(氷)、모임(集まり)、그림(絵)

느낌(感じ)、다름(違い)、틀림(間違い)

도움(助け)、다툼(争い)、맑음(晴れ)、 흐림(曇り) 

これは一部で、まだまだあります。

※【-기】と【- (으)ㅁ】の違い

【- (으)ㅁ】の他に【-기】も名詞化ができますが多少違う意味になります。

살다살기(生きること)삶(生きること、人生
걷다걷기(歩くこと、歩き)걸음(歩み
배우다배우기(学ぶこと、学び배움(学ぶこと)
믿다믿기(信じること)믿음(信じること、信仰)
아름답다아름답기
(形容詞+기は存在しない)
아름다움(美しさ

まとめ

-는 것】=動詞や形容詞を名詞化できる言葉

-일】=「〜こと(経験、出来事)」「仕事」「用事」

– (으)ㅁ】=動詞や形容詞を名詞化、口語では使わない

今回学んだ【-는 것】【-일】【- (으)ㅁ】も例外ではなく、慣れるまで自分の言葉でアウトプットすることが、使い分けられるようになるための近道です。

今日も一歩成長、お疲れ様でした。