こんにちは、こぴです。
韓国語で「〜しておく」という表現には、
【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】の2つあるのをご存知ですか?
日本語ではどちらも同じ意味なのに、韓国語はなんでふたつあるの?
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】の違いと、使い分け方について解説します。
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【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】の活用

2つの違いを説明する前に、
【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】の活用の仕方を整理します。
基本的なルールは、
・動詞の語幹 + -아/어 놓다
・動詞の語幹 + -아/어 두다
です。
どちらとも ”-아”を使うのか”-어”を使うのかは、
語幹の母音によって、次のように決まります。
◯語幹の母音が ㅏ / ㅗ → –아 놓다 / –아 두다
・보다→ 봐 놓다 / 봐 두다
・닫다 → 닫아 놓다 /닫아 두다
◯それ以外の母音 → –어 놓다 / –어 두다
・ 먹다 → 먹어 놓다/먹어 두다
・읽다 → 읽어 놓다/읽어 두다
・켜다 → 켜 놓다/켜 두다
◯하다 動詞 → 해 놓다 / 해 두다
・ 준비하다 → 준비해 놓다/준비해 두다
また、【-아/어 놓다】【-아/어 두다】には省略形があります。↓
・”-아/어 놓아(요)”のㅎが省略されて”-아/어 놔(요)”
・”-아/어 두어(요)”が縮んで”-아/어 둬(요)”
書き言葉では本来の原型の形が使われることが多いですが、
会話ではこの省略の形が使われることがほとんどなので、
ぜひ覚えておきたいポイントですね。
【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】の違い
【-아/어 놓다】と【-아/어 두다】は
どちらも「〜しておく」という意味である点は共通していますが、
ニュアンスや使い方に違いがあるので整理しましょう。
【-아/어 놓다】

まず【-아/어 놓다】は、
ある動作をして、その動作による結果を維持しておくときの「〜しておく」です。
「〜したままにする」
「〜してから、そのままの状態にしておく」
というニュアンスが強いです。
例えば、
・「電気をつけておく」=「電気をつけたままにする」
→불을 켜 놓다
・「窓を開けておく」=「窓を開けたままにする」
→창문을 열어 놓다
というように使います。
ある行動をして、その状態を保っているイメージです。
例文
・문을 열어 놓았어요.
ドアを開けておきました。
・텔레비전을 켜 놓고 잤어요.
テレビをつけて寝ました。
・숙제를 다 해 놓았어요.
宿題を全部やっておきました。
・사진을 책상 위에 올려 놨어요.
写真を机の上に置いてあります。
・선물을 포장해 놨어요.
プレゼントを包装しておきました。
・전화를 스피커폰으로 해 놨어요.
電話をスピーカーモードにしておきました。
【-아/어 두다】

続いて【-아/어 두다】は、
自分や誰かの将来のために、先に準備しておくときの「〜しておく」です。
・後で使うため準備する
・将来に役立つように準備する
という意味がこの【-아/어 두다】には込められています。
・「料理を作っておく」←後で食べるため
→요리를 만들어 두다
・「お金を貯めておく」←将来のため
→돈을 모아 두다
といった使い方になります。
例文
・여행을 위해 돈을 모아 두었어요.
旅行のためにお金を貯めておきました。
・혹시 모르니까 약을 챙겨 두세요.
万が一に備えて薬を持っておいてください。
・손님이 올 테니까 음식을 미리 만들어 두었어요.
お客さんが来るので料理をあらかじめ作っておきました。
・약을 미리 사 뒀어요.
薬をあらかじめ買っておきました。
・시험을 위해 단어를 외워 뒀어요.
試験のために単語を暗記しておきました。
・나중에 보려고 드라마를 다운받아 뒀어요.
後で見るためにドラマをダウンロードしておきました。
まとめ

どちらも「〜しておく」ですが、
話し手が 「状態を強調するのか」「準備を強調するのか」 によって使い分けます。
・【-아/어 놓다】→「〜しておき、そのままにしておく」
・【-아/어 두다】→「後で使うために、〜して準備しておく」





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