韓国語の助詞「-을/-를」は「〜を」以外に「〜に」「〜が」の意味になることがある!「-에」「-가/-이」との違いは?

文法

こんにち、こぴです。

この記事では、韓国語の助詞「-을/-를」が「〜を」ではなく「〜に」「〜が」の意味になる場合の解説と、なぜ「-에」「-가/-이」ではなく「-을/-를」を使うのか、その理由までわかりやすく説明しています。

韓国語を勉強中の方は、これを読めば必ず理解ができるはずです。

一緒に、今日も一歩、成長しましょう!

「-을/-를」が「〜に」「〜が」の意味になるのはどんなとき?

「〜に会う」「〜に乗る」は「-에」ではなく「-을/-를」を使う!

ずばり、

「〜に」の意味になるが「-에」ではなく「-을/-를」が使われるのは

  • 「〜に会う」
  • 「〜に乗る」

この2つの文です。

本来なら助詞の「〜に」は韓国語では「-에」を使いますよね?

ですがこの2つの動詞は例外で、日本語に訳すと「〜に」ですが、「-에」ではなく「-을/-를」を使います。

なので、

  • 「〜に会う」-을/-를 만나다」
  • 「〜に乗る」-을/-를 타다」

となります。

  • あなた会いたいです。

これを韓国語にすると

  • 당신 만나고 싶어요.

が正しい文法で、

  • × 당신 만나고 싶어요.

は非常によくある間違った文法です。

同じく

  • 電車乗ります。
  • 전철 타요.
  • × 전철 타요.

となりますね。

「あなたを会いたい」?「電車を乗る」?

直訳すると変な日本語になってしまい慣れないかもしれませんが、「〜を」ではなく「〜に」になるのはこの2つの動詞だけなので、このまま覚えてしまいましょう!

「〜が好き/嫌い」「〜が上手/下手」は「-가/-이」ではなく「-을/-를」を使う!

「〜が」の意味になるが「-가/-이」ではなく「-을/를」が使われるのは

  • 「〜が好き/嫌い」
  • 「〜が上手/下手」

この2つの文です。

これらは日本語から韓国語に訳す際、本当に間違いやすいので注意が必要です。

「〜が好き/嫌い」

まずは「〜が好き/嫌い」と表現する場合を見てみましょう。

  • 「〜が好き/嫌い」-을(를) 좋아하다/싫어하다」

  • 私はキンパ好きです。

例えばこの文を訳すとき

  • 저는 김밥좋아해요.

初心者の方は必ずといっていいほど、このように訳してしまいがちです。

「キンパが好き」を「김밥이 좋아해요」とそのまま訳しただけなのにどうして間違いなの?とお思いでしょう。

ですがこれは文法として立派な間違いで、正しくは

  • 저는 김밥 좋아해요.

となります。

「キンパを好きです」?

不自然で覚えづらいですね・・・。

まずはこのままこの流れでもうひとつだけ、紹介してしまいますね。

「〜が上手/下手」

「〜が上手/下手」と表現する際も、お察しの通り、「-을/-를」を使います。

  • 「〜が上手/下手」-을(를) 잘 하다/잘 못 하다」

  • 彼は水泳上手です。

こちらも、韓国語にするとどうなるでしょうか?

  • 그는 수영 잘 해요.

この場合も、やはりこれでは間違いで、

  • 그는 수영잘 해요.

となり、「-을/-를」を使うのが正解です。

こちらも同じく助詞が不自然に感じますよね?

そこで、このふたつの場合になぜ「-가/-이」ではなく「-을/를」を使うのか、その理由を説明していきます。

「〜を好む/嫌う」「〜を上手くやる/下手にやる」と言い換えて考えてみる!

「〜が好き/嫌い」「〜が上手/下手」と表現する場合、「-가/-이」ではなく「-을/-를」を使うということはもうお分かりでしょう。

ではなぜ、「-을/-를」を使わなくてはいけないのか。

明確な理由があります。

それは正しい日本語訳と文法を考えるととても簡単です。

  • 「-을(를) 좋아하다/싫어하다」正しい日本語訳は「〜を好む/嫌う
  • 「-을(를) 잘 하다/잘 못 하다」正しい日本語訳は「〜を上手にやる/下手にやる

これが全てです。

「-을(를) 좋아하다/싫어하다」→「〜を好む/嫌う」

  • 저는 김밥을 좋아해요.

直訳、つまり正しい日本語訳

  • 私はキンパを好みます

となり、

  • 私はキンパが好きです。

ただの意訳、つまり日本語で自然に聞こえるために訳しただけの文です。

このように理解すると、今回の課題がわかりやすく感じませんか?

もう少しだけ詳しく説明すると、

「좋아하다(好む)/싫어하다(嫌う)」は、

形容詞である「좋다(好き)/싫다(嫌い) 」を動詞にしたものです。

何度も言うように「-을(를) 좋아하다/싫어하다」が正しい文法のひとつであると同時に、

  • 「-가(이) 좋다/싫다」「〜が好き/嫌い」

こちらも正しい文法です。

そしてこの文法に関しては「좋다/싫다」は形容詞なので「〜が好き/嫌い」が正しい日本語訳(直訳)です。

  • 私はキンパが好きです。

を韓国語で表現するとなると

  • 저는 김밥을 좋아해요.(私はキンパを好みます。)
  • 저는 김밥이 좋아요.(私はキンパが好きです。)

の二通りがあるということになりますね!

「-을(를) 잘 하다/잘 못 하다」→「〜を上手にやる/下手にやる」

こちらも同じように正しい直訳と文法に着目して考えてみましょう。

  • 그는 수영을 잘 해요.

は、

  • 彼は水泳を上手くやります。(直訳、正しい日本語訳)
  • 彼は水泳が上手です。(意訳、自然な日本語に直したもの)

ということになりますね。

まとめ

助詞に「-에」や「-가/-이」ではなく「-을/-를」を使うのは

  • 「〜に会う」-을/-를 만나다」
  • 「〜に乗る」-을/-를 타다」
  • 「〜が好き/嫌い」-을(를) 좋아하다/싫어하다」
  • 「〜が上手/下手」-을(를) 잘 하다/잘 못 하다」

4つのみ

覚えるコツは、

  • 「〜に」と訳すのは「会う」「乗る」の2つのみなのでこのまま覚えてしまう!
  • 「〜が好き/嫌い」ではなく「〜を好む/嫌う」と言い換えて「-을(를) 좋아하다/싫어하다」を使う!
  • 「〜が上手/下手」ではなく「〜を上手にやる/下手にやる」と言い換えて「-을(를) 잘 하다/잘 못 하다」を使う!

これで皆さん少しでも理解はできたでしょうか?

今日も一歩成長、お疲れさまでした!