こんにちは、こぴです。
韓国語で「〜するつもり」「〜する予定」「〜だろう」のように、未来のことを話したいときに使う3つの文法【-ㄹ 것이다】【-겠다】【-ㄹ게다】について学んでみましょう。
なんで同じ未来を表す文法が3つもあるの?どう違うの?と、韓国語を勉強中の方にとっては難しく感じてしまう文法のひとつです。
今回は3つの文法の意味はもちろん、違いや使い分け方までわかりやすく解説していきます。
今日も一緒に、一歩成長しましょう。
未来形①【-ㄹ/을 것이다】=1.意志 2.推測
【-ㄹ/을 것이다】は、「意志」と「推測」の2通りの意味があります。
【-ㄹ/을 것이다】を使った文の作り方
①語幹にパッチムなし→【語幹+ㄹ 것이다】
②語幹にパッチムあり→【語幹+을 것다】
※語幹の最後のパッチムがㄹ/ㄷ/ㅂの場合は変則で、以下のようになります。
例:놀다→놀 것이다、듣다→들 것이다、맵다→매을 것이다
【-ㄹ/을 것이다】は、日常の会話では短縮形の【-ㄹ/을 거다】が使われることがほとんどです。
否定形は【안 -ㄹ/을 것이다】または【 -지 않을 것이다】で、どちらを使っても構いません。
ハムニダ体は-ㄹ/을 것입니다(短縮形:-ㄹ/을 겁니다)、
ヘヨ体は-ㄹ/을 것이에요(短縮形:-ㄹ/을 거에요)、
パンマル(タメ口)は、-ㄹ/을 거야です。
【-ㄹ/을 것이다】1.意志
【-ㄹ/을 것이다】には、「〜するつもりです」などと自分の予定や計画などの意志を伝えるときに使います。
相手の予定や計画を聞くときには疑問文にすればOKです。
○例文
오늘은 집에 있을 거에요.(今日は家に居るつもりです。)
다음주에 부산으로 갈 거에요.(来週釜山へ行くつもりです。)
언재 고향에 돌아갈 거야?(いつ地元に帰るつもりなの?)
【-ㄹ/을 것이다】2.推測
【-ㄹ/을 것이다】は、「〜だろう」「〜だと思う」のように、推測を話すときにも使います。
【-았/었을 것이다】と過去形の形にすると、「〜しただろう」と過去のことを推測する文になります。
○例文
명동은 사람이 너무 많을 거에요. (明洞は人がとても多いと思います。)
내일은 비가 올 거에요.(明日は雨が降るでしょう。)
사장님께서는 오늘 안 오실 것입니다.(社長は本日来られないでしょう。)
동생은 이재 잠을 잤을 거에요.(弟はもう寝ているでしょう。)
未来形②【-겠다】=1.意志 2.推測
【-겠다】も同じく、「意志」と「推測」の2通りの意味があります。
この時点で、え??【-ㄹ 것이다】と同じ??と思われるかもしれませんが、この2つの違いはこのあとに詳しく解説します。
【-겠다】を使った文の作り方
【語幹+겠다】
パッチムの有無に関係なく、語幹に겠다をつけるだけなので、簡単です。
否定形は【안 -겠다】【 -지 않겠다】で、どちらを使っても構いません。
ハムニダ体は-겠습니다、
ヘヨ体は-겠어요、
パンマル(タメ口)は-겠어や-겠다です。
【-겠다】1.意志
【-겠다】は、自分が「(必ず)〜するつもり」というような強い意志をもって話すときに使います。
相手の意志を尋ねるときには疑問形にします。
○例文
올해 안에 꼭 미국으로 유학을 가겠습니다.(今年中に必ずアメリカへ留学します。)
내일부터 다이어트를 시작하겠다!(明日からダイエットを始めるんだ!)
이 기회를 절대 놓치지 않겠어요.(この機会を絶対に逃しません。)
저녁을 같이 드시겠어요?(夕食を一緒に召し上がりますか?)
【-겠다】2.推測
【-겠다】のもうひとつは、「〜そう、〜しそう」という意味の推測です。
「재밌겠다(面白そう)」「 맛있겠다(美味しそう)」「 어렵겠다(難しそう)」「 힘들겠다(しんどそう)」などの形容詞+겠다は、何かを見たり聞いたりして、 それにリアクションするときにもとても多く使います。
【-았/었겠다】で、過去のことを推測する文も作れます。
○例文
그 찌개 너무 맵겠어요.(そのチゲ、とても辛そうです。)
더 이상 못 하겠어.(これ以上できなさそう。)
서울에 비가 왔겠다.(ソウルで雨が降っただろう。)
수영을 잘 하시겠네요.(水泳が上手そうですね。)
未来形③【-ㄹ/을게다】=約束の意志
3つめの【-ㄹ/을게다】は約束の意志を表現するときに使います。
【-ㄹ/을게다】を使った文の作り方
①語幹にパッチムなし→【語幹+ㄹ게다】
②語幹にパッチムあり→【語幹+을게다】
※語幹の最後のパッチムがㄹ/ㄷの場合は変則で、以下のようになります。
例:놀다→놀게다、듣y다→들게다
否定形は【안 -ㄹ/을게다】または【 -지 않을게다】で、どちらを使っても構いません。
ヘヨ体は-ㄹ/을게요、
パンマル(タメ口)は-ㄹ/을게です。
※【-ㄹ/을게다】にハムニダ体はありません。
※-ㄹ/을と게다の間にスペースは空けません。よくある間違いなので注意しましょう。
○-ㄹ/을게다 ✕-ㄹ/을 게다
【-ㄹ/을게다】約束の意志
【-ㄹ/을게다】を使うのは、相手に約束をするように意志を伝えるときが多いです。
自分が話す相手に対して約束をするので、主語は必ず一人称で、相手にも関係がある文になります。
○例文
이따가 전화할게요.(あとで電話します。)
좀 생각해 볼게.(少し考えてみるね。)
다음 만났을 때 얘기해줄게요.(次会ったときに話してあげます。)
난 널 미들게.(私は君を信じるよ。)
意志を表すときの【-ㄹ/을 것이다】【-겠다】【-ㄹ/을게다】の違い
【-ㄹ/을 것이다】と【-겠다】は意志の強さの違い、【-ㄹ/을게다】は約束の意志
【-ㄹ/을 것이다】【-겠다】【-ㄹ/을게다】は全て、意志を表すときに使われることはもうお分かりですね。
まず、【-ㄹ/을 것이다】と【-겠다】は意志の強さに違いがあります。
【-ㄹ/을 것이다】は「〜するつもり」「〜する予定」など単純に自分の意志を表して、その後にそれを実行する確率は低いかもしれません。
対して【-겠다】は、「必ず〜する!」というぐらいより固い決意を表しているイメージです。
意志の強さは【-ㄹ/을 것이다】<【-겠다】ですね。
더 연습할 거에요.(もっと練習します。)
よりも、
더 연습하겠어요.
の方が練習しようという意志が強いように受け取れます。
3つめの【-ㄹ/을게다】は、同じ意志を表す文法でも、【-ㄹ/을 것이다】や【-겠다】よりも限定的です。
自分が話す相手に約束の意志を伝えるときに多く使われます。
例えば、
다음주에 부산으로 갈 거에요.(来週釜山へ行くつもりです。)
は単純に自分の予定を話しているだけですが、
다음주에 부산으로 갈게요.(来週釜山へ行きます。)
だと、『話し相手が釜山に居るからそこに私も行きますね』、
もしくは、『話し相手から釜山に出張に行ってくださいなどと頼まれていた』、など、
話し相手にも関係がある話で、相手と約束をするようなニュアンスになります。
【-ㄹ/을 것이다】と【-겠다】とは違って、
・主語は必ず一人称
・疑問文には使われない
という点でも区別できます。
推測を表すときの【-ㄹ/을 것이다】と【-겠다】の違い
【-ㄹ/을 것이다】は根拠がある推測、【-겠다】は根拠が少ない推測
【-ㄹ/을 것이다】と【-겠다】は、どちらも推測を表すときにも使うことは学びましたね。
2つを使い分けるときのポイントは、
根拠があるか、それほどないか、です。
【-ㄹ/을 것이다】→ある程度の根拠がある推測
【-겠다】→根拠はなく、自分の直感の推測
例えば、
・그 시험 내용이 어려울거예요.
・그 시험 내용이 어렵겠어요.
どちらも、「その試験の内容は難しいと思います。」ですが、
어려울거예요だと
自分が以前実際にその試験を受けて難しかったから、またはその試験の合格率が低いから、など何かしらの根拠があります。
一方で어렵겠어요は
特に根拠はなく、自分が直感だけでなんとなく難しそうと思った場合です。
まとめ
韓国語で「〜します」「〜する予定です」を表す未来形【-ㄹ 것이다】【-겠다】【-ㄹ게다】はこのように使い分けます。
①意志「〜するつもり」
●【-ㄹ/을 것이다】自分の予定や計画を話すときに使う
例:오늘은 집에 있을 거에요.(今日は家に居るつもりです。)
●【-겠다】「必ず〜する」のように、より強い意志を話すときに使う
例:이 기회를 절대 놓치지 않겠어요.(この機会を絶対に逃しません。)
●【-ㄹ게다】相手に約束する形で意志を話すときに使う
例:이따가 전화할게요.(あとで電話します。)
②推測
●【-ㄹ/을 것이다】ある程度の根拠があるときの推測
例:명동은 사람이 너무 많을 거에요. (明洞は人がとても多いと思います。)
●【-겠다】根拠はなく自分の直感だけで話す推測
例:그 찌개 너무 맵겠어요.(そのチゲ、とても辛そうです。)
いかがでしたか。
この文法に限らず、『実際に自分で文を作って話す』をたくさん繰り返すことが、文法を自然に使い分けられるようになる一番の方法です!
今日も一歩成長、お疲れ様でした。