こんにちは、こぴです。
韓国語を勉強していると、理由を表す「〜だから」に似た表現がたくさん出てきます。
その中でも特にややこしいのが、【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】の違いについてです。
今回は、この2つの違いと使い分け方について解説します。
【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】はどちらも「〜だから」

まず共通点として、【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】はどちらも、
日本語では「〜だから」と訳せます。
どちらも、未来に関することを理由にするときに使う「〜だから」です。
例えば日本語では、
・「私が手伝うから、心配しないでください。」
・「雨が降るだろうから、傘を持って行ってください。」
などのように、
理由の部分が未来の内容であるときに使うのが【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】です。
そして今挙げた2つの文は、日本語ではどちらも「〜だから」ですが、
韓国語になると【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】を使い分ける必要があるのです。
ひとまずこの2つの文を韓国語にすると、
・「私が手伝うから、心配しないでください」
→제가 도와줄 테니까 걱정하지 마세요.
・「雨が降るだろうから、傘を持っていってください。」
→비가 올 거니까 우산을 가져가세요.
となります。
では次から、この2つの文がなぜこのような使い分けになるのか、【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】の違いについて説明します。
【-(으)ㄹ 테니까】

【-(으)ㄹ 테니까】の意味・使い方
【-(으)ㄹ 테니까】は、
話し手の意志を理由にして、相手に何かを提案・依頼するときによく使われます。
【-(으)ㄹ 테니까】を使うと、話し手の意志や確信をより強調します。
「〜するつもりだから」というニュアンスになることが多いです。
「私が手伝うから、心配しないでください」
という文も、「私が手伝う」という話し手の意志が理由になっているので、【-(으)ㄹ 테니까】を使った、
제가 도와줄 테니까 걱정하지 마세요.
という文が自然ということです。
【-(으)ㄹ 테니까】を使った文は、聞き手に対して「だから〜してください」「だから〜します」といった、お願いや提案の文になることが多い印象です。
【-(으)ㄹ 테니까】の例文
- 제가 기다릴 테니까 천천히 오세요.
- 私が待つつもりだから、ゆっくり来てください。
- 제가 기다릴 테니까 천천히 오세요.
- 私が待つつもりだから、ゆっくり来てください。
- 오늘은 제가 계산할 테니까 신경 쓰지 마세요.
- 今日は私が払うつもりだから、気にしないでください。
- 조금 있으면 도착할 테니까 서두르지 마세요.
- もうすぐ着くはずだから、急がないでください。
【 -(으)ㄹ 거니까】

【 -(으)ㄹ 거니까】の意味・使い方
【 -(으)ㄹ 거니까】は、
単純な未来の予定や事実が理由のときに使われます。
【-(으)ㄹ 테니까】が話し手の意志を強調するのに対して、【 -(으)ㄹ 거니까】は話し手の意志よりも「予定」「確定的な未来の事実」であることを強調します。
「〜する予定だから」「〜するはずだから」というニュアンスになることが多いです。
「雨が降るから、傘を持っていってください。」
という文も、「雨が降る」という予報(予定)が理由になっているので、
비가 올 거니까 우산을 가져가세요.
が自然でしょう。
【 -(으)ㄹ 거니까】の例文
- 저는 내일 바쁠 거니까 오늘 만나요.
- 私は明日忙しい予定だから、今日会いましょう。
- 곧 시작할 거니까 자리에 앉으세요.
- すぐ始まる予定だから、席に座ってください。
- 오늘 늦게까지 일할 거니까 저녁은 밖에서 먹을게요.
- 今日は遅くまで働く予定だから、夕食は外で食べます。
- 주말에 여행을 갈 거니까 미리 짐을 싸야 해요.
- 週末に旅行へ行く予定だから、あらかじめ荷物をまとめなければなりません。
【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】の比較

【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】の違いをまとめると、
- 【-(으)ㄹ 테니까】
- 話し手の意志を強調する
- 相手へお願いや提案をする場面で使うことが多い
- 【 -(으)ㄹ 거니까】
- 予定や確実な未来のことを理由にするときに使う
- 単なる理由の説明や、予定の根拠を伝える場面でよく使われる
このようなニュアンスの違いはあります。
ですが仮に【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】を入れ替えて使ったとしても、意味は通じますし、文法も間違いではありません。
例えば、
・제가 운전할 테니까 옆에서 쉬세요.
私が運転するつもりだから、隣で休んでください。
は、「私が運転する」という意志を理由に「隣で休んでね」と声をかけていて、とても自然な文になっています。
・제가 운전할 거니까 옆에서 쉬세요.
私が運転する予定だから、隣で休んでください。
こちらも、「私が運転する」という予定があるから「隣で休んでね」と伝えていて、全然不自然ではありません。
ただより自然なのは、話し手の意志が込もった제가 운전할 테니까 옆에서 쉬세요.のほうかな、という印象です。
まとめ

・【-(으)ㄹ 테니까】と【 -(으)ㄹ 거니까】はどちらも未来の事柄を理由にするときの「〜だから」。
・【-(으)ㄹ 테니까】は話し手の意志がある。「〜つもりだから」。
・【 -(으)ㄹ 거니까】は予定、確定の事実。「〜の予定だから」。
【-(으)ㄹ 테니까】【 -(으)ㄹ 거니까】と同じ、未来のことを伝える表現の【-ㄹ 것이다】【-겠다】【-ㄹ게다】についても、ぜひ合わせてご覧ください↓
今日も一歩成長、お疲れ様でした。




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