韓国人がよく使う【-다가】ってどういう意味?ネイティブになれる使い方を解説。

文法

こんにちは、こぴです。

韓国語で、ネイティブの人が

文と文の繋ぎ目に【-다가】を使っているのを聞いたことはありませんか?

この【-다가】は、日常会話でとてもよく使われる韓国語ですが、

正直、【-다가】の正確な意味や使い方をまだよくわかっていない・・・。

という方が多いのではないでしょうか。

【-다가】を理解できると、便利なので韓国人のようにたくさん使いたくなるはずです。

【-다가】の意味

【-다가】は、

ある動作の途中で、別の動作に変わることを伝えるときに使う文法です。

「〜していて」や「〜していたら」という意味がぴったりです。

動作が切り変わるきっかけというのは様々あるかもしれませんが、

どんなきっかけだろうが全て【-다가】を使えるので、

思っているよりも難しく考える必要はなく、

気軽に使えますよ。

次の4つのきっかけのパターン全てに【-다가】は使えます。

【-다가】①

ある行動をしている途中で、別の行動に切り替わるときに【-다가】を使います。

「〜していたら」「〜している途中に」「〜していたけど」

といったニュアンスになります。

例えば、

「本を読んでいたら眠ってしまいました。」

と話したいとき、

”本を読む”という行動の途中で

”眠る”という行動に切り替わっているので、

この場合に【-다가】を使うと、

책을 읽다가 잠이 들었어요.

となり、

行動が切り替わっている様子を伝える自然な文になります。

例文

・책을 읽다가 잠깐 밖에 나갔어요.

 (本を読んでいる途中で、ちょっと外に出ました。)

・길을 걸어가다가 카페에 들어갔어요.

 (道を歩いている途中、カフェに入りました。)

・텔레비전을 보다가 잠이 들었어요.

 (テレビを見ていたら眠ってしまいました。)

・공부하다가 창밖을 봤어요.

 (勉強している途中に、窓の外を見ました。)

・편지를 쓰다가 생각이 안 나서 멈췄어요.

 (手紙を書いていたけど、アイデアが出ずに止めました。)


【-다가】②

ある行動をしている途中、

他の原因でその行動が中断されるときにも【-다가】を使います。

「〜していたら、(途中で)〜」という日本語訳がしっくりきます。

例えば、

「勉強をしていたら、電話が来たので出ました。」

という文。

”勉強をする”という行動の最中でしたが、

”電話が来る”という原因で

”勉強をする”という行動が中断されたので、

この場合、

공부하다가 전화가 와서 받았어요.

で自然な文の完成です。

例文

・샤워하다가 물이 끊겼어요.

 (シャワーをしていたら水が止まりました。)

・게임을 하다가 컴퓨터가 꺼졌어요.

 (ゲームをしていたらパソコンが消えてしまいました。)

・편지를 쓰다가 잉크가 다 떨어졌어요.

 (手紙を書いていたらインクが切れました。)

・길을 가다가 신호에 걸렸어요.

 (道を歩いていて信号につかまりました。)

・친구와 얘기하다가 선생님이 들어왔어요.

 (友達と話していたら先生が入ってきました。)


【-다가】③

【-다가】は、予想外の状況や意外なことが起きたときにも使います。

「道を歩いていたら、友達に会いました。」

という文は、

”道を歩く”という動作の途中で、

”友達に会う”という思わぬ行動が起きたことが表れています。

この場合にも、

길을 걸어가다가 친구를 만났어요.

のように【-다가】を使うと自然に表現できます。

例文

・운동하다가 다쳤어요.

 (運動していたら、けがをしました。)

・산책하다가 비가 왔어요.

 (散歩していたら、雨が降ってきました。)

・밥을 먹다가 이가 부러졌어요.

 (ご飯を食べていたら、歯が折れました。)

・길을 가다가 새 신발이 더러워졌어요.

(道を歩いていたら、新しい靴が汚れました。)

・공원에 가다가 예쁜 꽃을 봤어요.

 (公園に行く途中で、きれいな花を見ました。)


【-다가】④

最後は、動作の切り替わりとは少し違いますが、

似たような動作を繰り返したり、

複数の動作を並べて言うときに使う【-다가】です。

「笑ったり泣いたり、忙しいです。」

という文のように、

”〇〇したり〇〇したりする”

というよくある表現を、【-다가】を使って自然に表せます。

例えば今の例文であれば、

動詞の2つともに【-다가】をつけて、

다가다가 바빠요.

となります。

日本語で「行ったり来たりする」という表現がありますが、

韓国語でも

”왔다 갔다 하다”

という表現があり、よく使われます。

【-다가】の가が省略された形が使われています。

※日本語とは「行く」と「来る」の並びが逆で、”갔다 왔다 하다”ではありません

例文

・울다가 다가 정신이 없어요.

 (泣いたり笑ったりして落ち着きません。)

・앉았다가 일어났 계속 반복했어요.

 (座ったり立ったりを繰り返しました。)

・먹다가 말하다가 바빴어요.

 (食べたり話したりして忙しかったです。)

・춤추다가 노래하다가 즐거웠어요.

 (踊ったり歌ったりして楽しかったです。)

・뛰다가다가 운동했어요.

 (走ったり歩いたりして運動しました。)

【-다가】の活用

【-다가】の活用方法はとても簡単です。

動詞の語幹に다가をつけるだけです。

パッチムの有無も関係ありません。

例)

  • 가다 → 가다가(行っていて)
  • 공부하다 → 공부하다가(勉強していて)
  • 먹다 → 먹다가(食べていて)

ただし、【-다가】は動作の進行や中断を表すものなので、

形容詞には使えません

【-는데】と【-다가】の違い

【-다가】と同じ、文と文をつなぐ役割をもつ接続詞のひとつに

【-는데】があります。

【-는데】は、文脈によって「〜して」「〜なのに」「〜だけど」といった

様々な意味になる万能な文法で、

背景や状況の説明

対比、逆接

導入、つなぎ

などの役割があり、非常に多様性があります。

この【-는데】を、

今回のこれまでの例文の【-다가】の代わりに使うことはできるのでしょうか?

【-다가】の代わりに【-는데】を使ってもOKだが、意味は弱まる

結論から言うと、

【-다가】【-는데】に代えて使うことができます

例えば

책을 읽다가 잠이 들었어요.

책을 읽는데 잠이 들었어요.

「本を読んでいて(読んでいたけど)、眠ってしまいました。」

としても、意味が通じる正しい文になります。

ただし、

【-는데】単なる文と文をつなぐだけのシンプルな接続詞です。

そのため【-다가】を使った最初の文よりも、

”行動Aの途中で別の行動Bに切り替わる”というニュアンスは弱まり

ただ行動Aと行動Bを述べた単純な文に変わります。

これまでの他の例文も同じです。

どれも【-다가】【-는데】に代えても正しい文ではありますが、

【-다가】が持つ、行動A→行動Bに移行するという意味合いは弱くなります

【-는데】→【-다가】の置き換えは要注意

【-다가】【-는데】の置き換えの場合、

ただ【-다가】の文よりもニュアンスが弱くなるというだけで文自体は成立します。

ですが反対に【-는데】【-다가】の置き換えは、

意味が通じない不自然な文になってしまうことが多いため、

そこは注意が必要です。

なぜなら【-는데】は最初の説明の通り、

文脈によって意味が変わるため、

意味が限定的な【-다가】とは意味が全然違う文である場合が多いからです。

例えば

비가 오는데 우산이 없어요.

という【-는데】を使った文は、

「雨が降っているのに傘がありません。」

という背景や状況の説明文で、

この場合の【-는데】には「〜のに、〜だけど」という意味があります。

これを【-다가】に変えると、

비가 오다가 우산이 없어요.

雨が降っていたら傘がありません。)

という不自然な文になってしまうのです。

④の繰り返しの行為の並列は【-는데】は✕

【-다가】【-는데】の置き換えOKといっても、

一部、【-는데】だと不自然になってしまうパターンがあります。

それは上の4つのパターンのうち、一番最後の”繰り返しの行動を並べた文”です。

다가다가 바빠요.

는데는데 바빠요.

このパターンは必ず【-다가】しか使えないということをおさえておきましょう。

【-다가】まとめ

【-다가】

「〜していて」「〜していたら(途中で)」という意味がある

途中で動作が中断、切り替え、予想外のことが起こる

動詞のみに使い、形容詞は

【-는데】を代用すると自然な文、不自然な文がある

【-다가】に限らずですが、たくさん耳で聞いてたくさん口でアウトプットすると早く使いこなせるようになりますよ。

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