こんにちは、こぴです。
今回は、文法【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】についての解説です。
主に「〜らしい」「〜みたいだ」といった意味があります。
ここでは【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】の詳しい意味や使い方と、
意味が似ていてややこしい【-(으)ㄹ 것 같다】や【-(으)ㄴ/는 모양이다】との違いも解説します。
日常会話で非常によく使われる文法なので、マスターできると話せる力がぐんと伸びますよ。
今日も一歩成長頑張りましょう。
【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】の意味

【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】には「〜みたいだ」「〜らしい」「〜のようだ」という意味があります。
自分が”直接見たこと”、”聞いたこと”などから推測したことを伝えます。
例えば、
「人が傘を差して歩いている」のを見た
→ 「雨が降っているみたい」
「外からザーザーと音がする」
→ 「雨が降っているみたい」
というように、
自分がその事実を直接確認はしていなくても、周りの様子や情報から自分なりの推測を伝えることができるのです。
もちろん、「絶対にそうだ」という断定ではないので、自分の推測は間違っていることもあります。
【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】を使えば、単なる自分の推測をやわらかく表現できます。
会話体で主に使われるので、「〜っぽいね」「〜なんじゃいかな」といった少しくだけた日本語訳にしても、しっくりきますね。
【-나 보다】と【-(으)ㄴ가 보다】の使い分け・活用

ここで【-나 보다】と【-(으)ㄴ가 보다】の使い分けを、活用方法と一緒にお伝えします。
それほど難しくはないのですが、ひとつややこしいのは、形容詞の場合、現在形だと-(으)ㄴ가 보다、過去形だと-나 보다を使うことでしょうか。
また、名詞は인가 보다をつけます。
【-나 보다】を使う
◯動詞 →+나 보다
가다 → 가나 보다(行くみたいだ)
먹다 → 먹나 보다(食べるみたいだ)
◯있/없다→+나 보다
◯過去形(動詞・形容詞)→+나 보다
【-(으)ㄴ가 보다】を使う
◯形容詞→+(으)ㄴ가 보다
예쁘다 → 예쁜가 보다(きれいみたいだ)
춥다 → 추운가 보다(寒いみたいだ)
【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】の使い方

【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】は、確信はないけれど、状況から見てほぼそうだろうと感じたときに使います。
イメージしやすいように、【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】を使う場面の例を挙げてみます。
使う場面の例
・(さっき会った人の顔色が悪かった)
→몸이 아픈가 보다.「体調が悪いみたいだ。」
・(朝、友達に電話をかけたけど、電話に出ない)
→아직 자고 있나 보다.「まだ寝ているみたいだ。」
・(バスを待っているけど、なかなか来ない)
→버스가 늦나 보다.「バスが遅れているみたいだ。」
・(英語を上手に話す人に会った)
→열심히 영어 공부를 했나 보다.「一生懸命、英語を勉強したみたいだ。」
【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】の例文

・사람들이 줄을 서나 봐요.
人々が列を作っているみたいです。
・친구가 요즘 운동을 하나 봐요.
友達が最近運動しているみたいです。
・그 배우가 새 영화를 찍나 봐요.
あの俳優が新しい映画を撮っているみたいです。
・지금 방 안에 사람이 있나 봐요.
今、部屋に人がいるみたいです。
・가방에 지갑이 없나 봐요.
カバンに財布がないみたいです。
・많이 걸었나 봐요.
たくさん歩いたみたいです。
・어제 비가 왔나 봐요.
昨日雨が降ったみたいです。
・이사하느라 바빴나 봐요.
引っ越しで忙しかったみたいです。
・시험이 어려웠나 봐요.
テストが難しかったみたいです。
・길이 복잡한가 봐요.
道が複雑みたいです。
・그 가수가 유명한가 봐요.
あの歌手は有名みたいです。
【-(으)ㄹ 것 같다】【-(으)ㄴ/는 모양이다】との違い

【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】と似た表現に、
・【-(으)ㄹ 것 같다】、
・【-(으)ㄴ/는 모양이다】
があり、少しずつ違いがあります。
ですがどれも同じ”推測”を表す文法であるのには変わりないので、そんなに使い分けを気にしすぎなくても問題ありません。
どれを入れ替えて使っても意味は通じますが、ニュアンスや根拠の強さ、使う場面に違いがあるので、紹介します。
【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】
自分が実際に見たり聞いたりした事実から推測するときは【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】を使います。
根拠が比較的はっきりしていて、「〜みたいだ」「〜らしい」というニュアンスです。
・비가 오나 봐요.
(外の人が傘を差しているのを見て)雨が降っているみたいです。
【-(으)ㄹ 것 같다】
直感や予想、感覚的な印象だけで推測するときは、【-(으)ㄴ/는 모양이다】を使います。
根拠が弱くてもOKです。
・곧 비가 올 것 같아요.
(空が少し暗いだけで)もうすぐ雨が降りそうです。
【-(으)ㄴ/는 모양이다】
ある状況や事実から論理的に結論を導き出すときに、【-(으)ㄴ/는 모양이다】を使います
根拠は明確にあり、会話よりも文章や説明文で使うことが多いです。
・밖에 비가 오는 모양이에요.
(窓ガラスに水滴が付いていて)外は雨が降っているようです。
まとめ

【-나 보다/-(으)ㄴ가 보다】は「〜みたいだ」「〜らしい」の意味になる推測を表現する文法です。
自分の主観ではなく、状況や証拠から判断して推測するときに使います。
実際に会話体で非常によく使われる表現です。
【-나 보다】と【-(으)ㄴ가 보다】を使い分けるのも、実際に声に出して練習すれば、頭だけを使って覚えようとするよりも簡単ですよ。
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一歩成長、お疲れ様でした。




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