【-처럼】と【-듯이】は何が違う?「〜のように」「〜みたいに」意味の違いと使い分け方を解説。

文法

こんにちは、こぴです。

今回は、「〜のように」「〜みたいに」という意味で使われる韓国語、

-처럼】と【-듯이】の違いについての解説です。

-처럼】は使えるけど【-듯이】は聞いたことぐらいしかない・・・。

という方も、今回で2つの違いをきっちり理解できるはずです。

【-처럼】

まず結論ですが、

日常会話で「〜のように」「〜みたいに」といった意味で使うのは

ほぼこの【-처럼】です。

【-처럼】人や物・状態など具体的な例にして比喩するときに使い、

「まるで〇〇みたいに」というような意味合いになります。

そのため、【名詞+처럼】という形で、

基本的には名詞につく文法です。

例文

그는 아이처럼 순수해요.

  彼は子どものように純粋です。

오늘은 봄처럼 따뜻해요.

 今日は春のように暖かいです。

엄마처럼 요리를 잘하고 싶어요.

 お母さんのように料理が上手になりたいです。

그 사람은 천사처럼 친절해요.

 その人は天使のように優しいです。

このように「아이」「봄」「엄마」「천사」といった具体的な名詞を例に、

単純に見た目や印象を例えて「~のように」と表現します。

【-듯이】

-듯이】も同じく比喩の表現ですが、

【-처럼】よりも堅く、書き言葉のような比喩の表現です。

「〜するように」「まるで〜かのように」といったニュアンスになります。

日常会話でも使われることはありますが、ニュースやナレーションのような文によく使われます。

-듯이】は「듯(様子・気配)」という名詞に由来していて、

【動詞・形容詞+듯이】という形で使います。

例文

아는 듯이 말했어요.

 知っているかのように話しました。

비가 올 듯이 하늘이 어두워요.

 雨が降りそうに空が暗いです。

시간이 멈춘 듯이 조용했어요.

 時間が止まったかのように静かでした。

선생님 말씀을 들은 듯이 조용해졌어요.

 先生の言葉を聞いたかのように静かになりました。

このように【-듯이】は、

状況や様子を、少し推測も含んで別の動作で例えているイメージです。

【-처럼】と【-듯이】の使い分け方

まず【-처럼】【-듯이】の違いを簡単にまとめると、

【-처럼】

・意味は「〜のように」「〜みたいに」
・日常会話で非常に使われる
・見た目や印象を別のものに例える
・主に名詞につく

【-듯이】

・意味は「〜かのように」「〜するように」
・堅く、書き言葉やフォーマルな場で使う
・状況や様子を別の動作で例える
・主に動詞、形容詞につく

となります。

普段は【-처럼】を使おう

そして使い分け方としては、

【-처럼】を普段の会話で使い、【-듯이】は書き言葉”という違いのとおりで、

普段使う際は【-처럼】を使えば自然で、間違いがありません。

普段の会話で【-듯이】を使うと、

堅苦しい言い回しになってしまうだけでなく、

文も不自然になってしまうことがあります。

反対に【-처럼】【-듯이】と置き換えても不自然にならない場合が多いので、

そういった意味でも、普段は【-처럼】を使うのがベストです。

【-듯이】は、文章を書く際や、なにか発表をする場などで使えると

上級レベルです。

【-처럼】は動詞・形容詞にも使えて、【-듯이】は名詞にも使える

これまでの説明では、

【-처럼】は主に名詞に【-듯이】は主に動詞・形容詞につくとお伝えしました。

しかし実は【-처럼】は動詞・形容詞にも使えて、【-듯이】は名詞にも使えます

①まず【-처럼】は名詞につくのが前提なので、

【動詞・形容詞+것+처럼】という形で、

動詞・形容詞に것をつけて名詞化すると、처럼を使えます

例えば、

비가 올 것처럼 하늘이 어두워요.

 (雨が降るかのように空が暗いです。)

오다は動詞のためこのままでは처럼が使えないので、

をつけ「올 (降ること)」にして名詞化してから、처럼をつけます。

②次に【-듯이】は、【名詞+인+듯이】で簡単に名詞にも使えます。

例えば、

그는 아이인 듯이 순수해요.

 彼は子供のように純粋です。

のように使えます。

ですが、名詞の場合は【-듯이】をわざわざ使う必要はなく、【-처럼】のほうが自然なので、この形はあまり使われません。

【-처럼】と【-듯이】は置き換え可能?

【-처럼】【-듯이】は同じ比喩の表現ではありますが、

文の【-처럼】【-듯이】を置き換えても問題ないのでしょうか?

まず、【-듯이】【-처럼】の置き換えは、ほぼ自然に通じます

注意点は、今までの説明通り、フォーマルな場では【-듯이】がより自然、ということぐらいです。

反対に【-처럼】【-듯이】は、

日常会話では堅苦しい

名詞に【-듯이】を使う必要がない

という点で、

意味は通じますが、ネイティブが聞くと少し「??」となってしまう文になってしまうことがあるので、注意が必要です。

それ以外なら、特にどちらを使っても不自然なことなく意味も通じる文になります

同じ文でも、【-처럼】と【-듯이】で少しニュアンスが変わる

これは補足程度と思ってもらえれば十分ですが、

【-처럼】見た目や印象を単純に別のもので例えて、”見た感じ・外見的に、そう見える”

【-듯이】状況や様子を、”心情的にも、本当にそうであるかのよう”に推測も含んで例えます

そのため、同じ文でも少しだけニュアンスに違いがあります。

「彼は何事もなかったかのように笑いました。」

그는 아무 일도 없었던 것처럼 웃었어요.

 →見た感じ、何事もなかったかのように笑っているように見える

그는 아무 일도 없었던 듯이 웃었어요.

 →本当に何事もなかったように笑っているように感じる

どちらも正しい文ですが、このように【-처럼】【-듯이】で微妙な意味合いが変わります。

ですがネイティブでもここまで気にして使い分けてはいないので、参考程度に考えてください。

【-처럼】と【-듯이】まとめ

【-처럼】

「〜のように」「〜みたいに」

日常会話で多用

見た目、印象を別のものに例える

普段はこの【-처럼】を使えばほぼ全て自然に通じる

名詞に使い、【-것처럼】で動詞、形容詞にも使える

【-듯이】

「〜かのように」〜するように」

書き言葉、公式な場で使用

状況や様子を比喩する

動詞、形容詞に使い、名詞にはあまり使わない

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