こんにちは、こぴです。
【-답다】と【-스럽다】と【-롭다】
この3つはどれも韓国語で「〜らしい」を意味する形容詞です。
ではこの3つの違いや使い分け方はどうなのでしょうか。
【-답다】【-스럽다】【-롭다】を使い分けるには、理論をきっちり理解するよりも言葉をまるまる覚えたほうが早い

まず使い分け方の結論から言うと、
【-답다】【-스럽다】【-롭다】を使い分けるには、【-답다】【-스럽다】【-롭다】がつく言葉をそれぞれまるまる覚えるのが間違いなく一番早いです。
理由は、同じ言葉の後ろには、こういう場合は【-스럽다】をつけて、こういう場合は【-답다】をつけて、でもこの場合は【-롭다】をつけて、という使い分けはほぼないからです。
例えば、【새롭다(新しい)】は새(新しいの意)に【-롭다】がついた形容詞です。
【새롭다】というひとつの形容詞として成り立っていて、【-롭다】しか使いません。
これがある時には【새답다】を使ってまたある時には【새스럽다】を使う、なんてことはありませんし、そんな言葉はありません。
もちろん【-답다】【-스럽다】【-롭다】に違いはあるのでこのあと解説しますが、微妙な違いで少し理論的になってしまうので、やはり難しいことは考えず一つの単語としてまるまる覚えてしまう方が圧倒的に楽でしょう。
【가다(行く)】【보다(見る)】を覚えた同じ流れで【새롭다(新しい)】も覚えてしまうということです。
【-답다】=言葉本来の性質をもっている「〜らしい」

まず、【-답다】がつく言葉の例として
- 남자답다(男らしい)、여자답다(女らしい)
- 인간답다(人間らしい)
- 리더답다(リーダーらしい)
- 너답다(君らしい)
などがあります。
一定の名詞+답다です。
【-답다】がつく言葉の特徴は、その名詞通りの性質をもっているという点です。
남자답다(男らしい)という言葉は男の人に使えて、女の人には使えないということです。
例えば性格が男らしい男の人に対して
저 남자는 성격이 남자답다.(あの男の人は性格が男らしい。)
と使うことはできますが、
性格が男らしい女の人に対して
저 여자는 성격이 남자답다.(あの女の人は性格が男らしい。)
と使うと不自然です。
【-답다】の例文
- 쉽게 울면 남자답지 않아요.
簡単に泣いたら男らしくありません。
- 더 인간답게 살고 싶어요.
もっと人間らしく生きたいです。
- 그는 리더답게 항상 모두를 이끌어 줘요.
彼はリーダーらしくいつも皆を引っ張ってくれます。
- 포기를 안 하는게 정말 너답네.
あきらめないところが本当に君らしいね。
【-스럽다】=そのような性質がある「〜らしい、〜ぽい」

【-스럽다】が使われる言葉の例として
- 남성스럽다(男性らしい)、여성스럽다(女性らしい)
- 자연스럽다(自然だ、自然体だ)
- 자랑스럽다(誇らしい)
- 촌스럽다(田舎っぽい、ださい)
などがあります。
一定の名詞+스럽다です。
【-스럽다】は、そのような性質がある、明確ではないけれどそのようだという意味があります。
【-답다】と違って、明確ではなくていいのでそのような性質があるものに使えます。
例えば、남자답다は男の人に対して使えて女の人に対しては使えませんが、
남성스럽다(男性らしい)は女の人にも使えます。
※남자스럽다や남성답다という言葉は使われてないので、その点も含め、前述の通り一つの単語としてまるまる覚えてしまいましょう。
【-스럽다】の例文
- 머리가 짧아서 남성스러운 여자.
髪が短くて男性らしい女性。
- 자연수러운 모습이 좋아요.
自然体な姿が好きです。
- 제 어머니가 정말로 자랑스러워요.
私の母が本当に誇らしいです。
- 이 옷은 좀 촌스러워요.
この服は少しださいです。
【-답다】【-스럽다】の補足。【어른답다】と【어른스럽다】
同じ言葉で【-답다】【-스럽다】【-롭다】を使い分けることはほぼないと前述しましたが、
【어른답다(大人らしい)】と【어른스럽다(大人っぽい)】は存在します。
どちらも前につける名詞が어른(大人)ですが、違いはお伝えした通り、
【어른답다】は大人に対してにだけ使えて、
【어른스럽다】は子どもにも使えます。
子どもなのに振る舞いが大人っぽければ어른스럽다と言えますね。
もしかすると【어른답다】と【어른스럽다】以外にも【-답다】【-스럽다】を使い分ける単語があるのかもしれませんが、使い分け方は同じでしょう。
【-롭다】=感情、感想の「〜な、〜だ」

【-롭다】がつく言葉の例として、
- 자유롭다(自由だ)
- 흥미롭다(興味深い)
- 여유롭다(余裕がある、余裕だ)
- 까다롭다(ややこしい、うるさい、難しい)
などがあります。
【-롭다】の単語の造りの大きな特徴として、パッチムのない一定の文字+롭다であるということです。
そして【-롭다】は感情や感想を表す言葉が多いですが、これは【-스럽다】にも共通しているのではっきりとした違いを理解するのは難しいかもしれません。
しかしもう一度言いますが、理論的に理解することよりも言葉自体をまるまる覚えるのが効率がいいです。
【-롭다】の例文
- 하늘을 자유롭게 날아다니고 싶다.
空を自由に飛び回りたい。
- 그건 흥미로운 이야기네요.
それは興味深い話ですね。
- 여유러운 아침을 지내 보세요.
余裕のある朝を過ごしてみてください。
- 입맛에 까다러운 사람이에요.
味にうるさい人です。
【-답다】【-스럽다】【-롭다】のまとめ
- 細かい違いは理解しなくて良し。とにかく一つの単語としてまるごと覚えることが大事。
- 【-답다】は言葉本来の性質をもった「〜らしい」
- 【-스럽다】はそのような性質がある「〜らしい、〜ぽい」
- 【-롭다】は感情や感想の「〜な、〜だ」
今日も一歩成長、お疲れ様でした!
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