こんにちは、こぴです。
韓国語で「〜しても」「たとえ〜でも」という逆接の表現が、いくつかあります。
主に【-아/어도】【-더라도】【-(으)ㄹ지라도】がありますが、
全部同じ「〜しても」じゃないの?
違いはあるの?
と疑問に思っている方も多いでしょう。
ということで今日は、それぞれの意味と使い分け方を理解していきましょう。
【-아/어도】【-더라도】【-(으)ㄹ지라도】の違い
【-아/어도】【-더라도】【-(으)ㄹ지라도】は、
どれも同じ「〜しても」という逆接の表現であることは共通しています。
ですが、それぞれ微妙に使い方やニュアンスが変わってくるので、
ここで【-아/어도】【-더라도】【-(으)ㄹ지라도】それぞれの特徴を整理します。
【-아/어도】

【-아/어도】は、
最も一般的に幅広く使われる逆接の表現です。
「〜しても」「〜でも」と自然に訳せて、
硬すぎないので、日常会話から文章までいつでもどこでも使えます。
現実の話題、仮定の話題、過去、未来に関係なく気軽に使えるので、
とりあえず【-아/어도】を使えば間違いありません。
「아무리〜아/어도(どんなに〜しても)」の形でもよく使われます。
活用
動詞・形容詞・있다/없다の語幹+-아/어도
-아도か-어도かは、語幹の最後の母音で分かれます。
- 語幹の最後の母音が ㅏ / ㅗ → -아도
- それ以外の母音 → -어도
- 하다 → 해도
例文
・조금 늦어도 괜찮아요.
少し遅れても大丈夫です。
・배고파도 참을 수 있어요.
お腹が空いても我慢できます。
・열심히 해도 결과가 나쁘면 속상해요.
一生懸命やっても結果が悪いと悔しいです。
・바빠도 운동은 꼭 해요.
忙しくても運動は必ずします。
・피곤해도 숙제를 해야 해요.
疲れていても宿題をしなければなりません。
【-더라도】

【-더라도】は、
「仮にそうなったとしても〜だ」という、
強い仮定の譲歩を表します。
実際にはその状況が起きる可能性は低いけれど、あえて仮定して話すときによく使います。
会話でもよく使われ、意志を強調したいときにぴったりです。
【-더라도】は主に話し言葉で使われ、相手に強い意志を示します。
「설령(たとえ)」と一緒に使うことも多いです。
活用
動詞・形容詞・있다/없다+-더라도
語幹にそのままつけるだけでOKです。
パッチムの有無は関係ありません。
例文
・힘들더라도 끝까지 해낼 거예요.
たとえ大変でも最後までやり遂げます。
・실패하더라도 배우는 게 있을 거예요.
たとえ失敗しても学ぶことがあります。
・돈이 없더라도 행복할 수 있어요.
お金がなくても幸せになれます。
・친구가 반대하더라도 저는 할 거예요.
友達が反対しても私はやります。
・이해 못 하더라도 그냥 들어 주세요.
理解できなくてもただ聞いてください。
【-(으)ㄹ지라도】

【-(으)ㄹ지라도】も「たとえ〜でも」の意味を表しますが、
かなり硬い・文語的な表現です。
【-더라도】と同じように仮定の譲歩を表しますが、
日常会話ではあまり使われず、
スピーチや文章、公式な場面で多用されます。
格式張った感じが出るので、
日常会話で使うと大げさに聞こえてしまうかもしれません。
こちらも「설령〜지라도」(たとえ〜でも)の形でもよく使います。
活用
動詞・形容詞・있다/없다の語幹+-(으)ㄹ지라도
パッチムがある場合 → -을지라도
パッチムがない場合 → -ㄹ지라도
例文
・길이 멀지라도 꼭 찾아가겠습니다.
道が遠くても必ず訪ねていきます。
・진실일지라도 말하지 않겠습니다.
たとえ真実であっても言いません。
・설령 어리석을지라도 제 선택을 존중해 주세요.
たとえ愚かでも私の選択を尊重してください。
・아무도 몰라줄지라도 저는 계속 노력할 것입니다.
誰も認めてくれなくても私は努力し続けます。
・설령 불가능할지라도 도전해 보겠습니다.
たとえ不可能でも挑戦してみます。
まとめ

【-아/어도】【-더라도】【-(으)ㄹ지라도】はどれも、
「〜しても」「たとえ〜でも」という意味の逆接の表現ですが、
・普段の会話 → 【-아/어도】
・強い意志や極端な仮定を表したい → 【-더라도】
・論文・演説・歌詞などフォーマルな文 → 【-(으)ㄹ지라도】
と使い分けができれば完璧です。
次は別の接続助詞「〜だけど」もご覧ください↓




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