こんにちは、こぴです。
今回は、韓国語で「〜かもしれない」という意味で使われる
【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】のふたつについての解説です。
どっちもよく聞くけど、そういえばどう違うの?
と疑問になった方もいるのではないでしょうか。
今回で【-(으)ㄹ 수도 있다 】【-(으)ㄹ지도 모르다】の意味の違いと使い分け方を理解しましょう。
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【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】の違い
【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】はどちらも「〜かもしれない」という意味で、
確信はないけど可能性はある事例を話すときに使う韓国語です。
ふたつはよく似ていてややこしいかもしれませんが、
可能性の度合い、そして話し手の感情の強さに違いがあります。
まずはひとつずつ詳しく見ていきましょう。
【-(으)ㄹ 수도 있다 】=可能性30%、主観的<客観的

【-(으)ㄹ 수도 있다 】は、
根拠がある程度あって、起こり得る範囲での「〜かもしれない」です。
話し手は事実や状況を踏まえて、”理論上あり得る”というときに使い、
感情よりも客観的な判断が大きいのがこの【-(으)ㄹ 수도 있다 】です。
「〜する可能性もある」「〜のことも考えられる」という訳し方もできます。
確信はないけど現実に起こる可能性は30%ぐらいあるイメージです。
例文
・내일은 비가 올 수도 있어요.
明日は雨が降るかもしれません。
・그 사람이 늦을 수도 있겠네요.
その人は遅れることもありそうですね。
・조금 비쌀 수도 있어요.
少し高いかもしれません。
・지금 가면 사람 많을 수도 있어요.
今行くと人が多いかもしれません。
【-(으)ㄹ지도 모르다】=可能性15%、主観的>客観的

【-(으)ㄹ지도 모르다】は、
はっきりした根拠はないけれど、話し手の感覚的な推測や勘、予感を伝えるときの文法です。
直感で、ぼんやりした推測をするときはこの【-(으)ㄹ지도 모르다】を使うと自然です。
「〜かもしれない」「もしかしたら〜」という少し控えめで、やわらかい言い方になります。
例文
・내일은 비가 올지도 몰라요.
明日は雨が降るかもしれませんね。
・그 사람은 이미 떠났을지도 몰라요.
その人はもう行ってしまったかもしれません。
・늦게 가면 닫았을지도 몰라요.
遅く行くと閉まっているかもしれません。
・이 길이 아닐지도 몰라요.
この道じゃないかもしれません。
【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】の使い分け

例文を見てもらってもわかるかもしれませんが、
【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】のどちらかを完璧に選ばないと不自然な文になる、ということはありません。
例えば、
・비가 올 수도 있어요.
・비가 올지도 몰라요.
はどちらも「雨が降るかもしれません。」ですが、
話し手の感情・聞き手の受け取り方が多少変わってくるので、使い分けができるとより良い、という話です。
비가 올 수도 있어요.だと、
天気予報を見るなどして、根拠を持った上で「雨が降るかも」と話しているイメージ。
비가 올지도 몰라요.だと、
なんとなく空が怪しい、などの自分の直感だけで話しているイメージです。
このように、自分が「〜かもしれない」話をするときには、
自分が根拠をもっているか、それともなんとなく思っているだけなのかによって、
【-(으)ㄹ 수도 있다 】【-(으)ㄹ지도 모르다】を使い分けるのがベストです。
【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】を比較

ふたつの違いを踏まえて使い分けられるようになると、より自然な文になるので、
ここで改めて比較していきます。
| 【-(으)ㄹ 수도 있다】 | 【-(으)ㄹ지도 모른다】 | |
|---|---|---|
| 意味 | 客観的で現実的 | 主観的な予想・直感 |
| 確信度 | 30%くらい | 15%くらい |
| 根拠 | あり | なし・弱い |
| よく使う場面 | ・説明するとき ・状況を判断するとき | ・推測するとき ・日常会話 |
| 日本語訳 | 「〜の可能性がある」 | 「もしかしたら〜かも」 |
まとめ

【-(으)ㄹ 수도 있다 】と【-(으)ㄹ지도 모르다】はどちらも「〜かもしれない」ですが、
話し手の確信の強さと根拠の有無で使い分けるのがポイントになります。
・【-(으)ㄹ 수도 있다 】→確信結構あり、根拠あり
・【-(으)ㄹ지도 모르다】→確信あまりなし、根拠もなし
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