こんにちは、こぴです。
この記事では、
”韓国語で「〜に」「〜へ」(場所)を表す2つの助詞「-(으)로」「-에」の違いがわからない!”
という方のために、違いと使い分け方を徹底解説しています。
韓国語の勉強を始めた方は誰もがつまづく助詞ですが、これを読めば、必ず違いや使い分け方がわかるようになります。
あなたの韓国語が今日も一歩、成長しますよ!
ぜひ最後まで読んでみてください。
「〜に」「〜へ」(場所)を表す助詞「-(으)로」「-에」の違いは?
端的に言うと、ほぼ同じ!
結論から言うと、「-(으)로」と「-에」を入れ替えて使っても、しっかりと同じように通じます。
例えば、
「내일 부산에 가요.」
「내일 부산으로 가요.」
どちらも「明日、釜山に行きます。」という日本語訳になります。
じゃあ、なぜ「-(으)로」と「-에」と2種類もあるの?
「-(으)로」と「-에」を使い分けるとしたら?
という疑問は残ったままですよね。
そこで次は「-(으)로」と「-에」の細かな違いについて説明していきます。
「-(으)로」と「-에」の違いは、細かなニュアンスの違いだけ
日本語訳に直すと同じ「〜に」「〜へ」となる「-(으)로」と「-에」ですが、この2つは、
日本語には訳す必要のないほどの細かいニュアンスの違いがあるだけです。
なので強いてさらに細かい訳し方をするとすれば、
- 「-(으)로」→「〜の方向に向かって」
- 「-에」→「〜に」「〜へ」(「〜を目的地として」)
といったところでしょうか。
「-(으)로」→「〜の方向に向かって」
例えば、
「내일 부산으로 가요.」
をあえてニュアンスを細かく訳すと
「明日、釜山の方向に向かって行きます」
となります。
ソウルからなり東京からなり、今いる場所から次の方向に移動して釜山の方に行くよ、
という移動する過程も一緒に含まれているイメージです。
例文
- 일본에서 한국으로 비행기로 이동합니다.
- 日本から韓国に飛行機で移動します。
(日本から韓国の方向に向かって飛行機で移動します。)
- 안쪽으로 들어가세요.
- 中側へ入ってください。
(中側の方向に向かって入ってください。)
このように、「-(으)로」を使う場合は、「〜の方向に向かって」に置き換えても自然な文章になる場合が多いです。
「-에」→そのまま「〜に」「〜へ」
「-에」に関しては純粋に「〜に」「〜へ」と考えてOKです。
「내일 부산에 가요.」
はそのまま「明日釜山に行きます。」です。
ちなみに”あえて”ニュアンスを細かく訳すと
「明日、釜山を目的地として行きます」
のような意味になります。
もう意味がわからないですよね?笑
わからなくて当然です。
「-(으)로」との細かい違いを表すために無理矢理「〜に」「〜へ」以外の言い方をするとこれぐらい変になってしまうので、
「-에」はそのまま「〜に」「〜へ」と考えて結構です。
例文
- 다음주 독일에 여행을 가요.
- 来週、ドイツに旅行に行きます。
- 학교에 가서 수업을 받아요.
- 学校に行って授業を受けます。
このように、「-에」を使う場合は、方向や移動することを強調する必要はなく、ただ単純に「〜に」「〜へ」というシンプルな考え方で問題ありません。
助詞「-(으)로」「-에」の使い分け方は?
意味は”ほぼ”同じなので、使い分けも”ほぼ”必要なし!
前項で、助詞「-(으)로」「-에」は同じ「〜に」「〜へ」という意味ではあるものの、微妙なニュアンスの違いがあるということがわかったかと思います。
ですが意味は本当にほぼ同じで、ということは使い分けもそれほど必要ないということになります。
さきほどから「ほぼ」とか「微妙な違い」など曖昧な表現となってしまってすみません・・・。
それぐらい同じ意味の助詞なのです。
そこで次は、前項で挙げた例文を、「-(으)로」と「-에」を入れ替えてもう一度見てみましょう。
「-(으)로」と「-에」を入れ替えて考えると違いがわかる!
- 일본에서 한국으로 비행기로 이동합니다.
- 日本から韓国に飛行機で移動します。
⇩
- 일본에서 한국에 비행기로 이동합니다.
- 日本から韓国に飛行機で移動します。
どちらも正しい文で、何もおかしくありません。
強いて、ここでまた違いを挙げるとすれば、
- 일본에서 한국으로 비행기로 이동합니다.
の文だと、
ただ韓国に行くという意味だけでなく、ある場所(日本)からある場所(韓国)へ向かって移動するという意味も一緒に含まれています。
それに対して、
- 일본에서 한국에 비행기로 이동합니다.
という文だと、
日本から韓国に行く、という単純な解釈になります。
そしてここでひとつポイントがあり、
「-(으)로」は、これまでお伝えしている通り、ある場所からある場所に向かって・移動してというニュアンスを含んでいます。
なので、「日本から韓国に行きます。」のように、
「(場所A)から(場所B)に向かう・移動する」とういうふたつの場所が出てくる文には、
「-(으)로」を使う方がしっくりきます。
そして、
「(場所A)에서(場所B)(으)로」というように「-에서(〜から)」をセットで使います。
これを踏まえてもう一度この例文を見てみると
- 일본에서 한국에 비행기로 이동합니다.
この「(場所A)에서(場所B)에」という使い方は、
決して間違いではありませんが、少し違和感があるかなという印象です。
続いて、
- 안쪽으로 들어가세요.
- 中側へ入ってください。
⇩
- 안쪽에 들어가세요.
- 中側へ入ってください。
こちらも、入れ替えても意味が全く同じです。
またここで”強いて”違いを挙げるとすれば、
「안쪽(中側)」「 왼쪽(左側)」「 위쪽(上側)」のように方向を表す言葉が入る場合は、
「-(으)로」を使う方が自然ではあります。
ですが本当に”強いて”言っているだけなので、ここはそれほど難しく考えなくても大丈夫です。
続いて、
- 다음주 독일에 여행을 가요.
- 来週、ドイツに旅行に行きます。
⇩
- 다음주 독일로 여행을 가요.
- 来週、ドイツに旅行に行きます。
- 학교에 가서 수업을 받아요.
- 学校に行って授業を受けます。
⇩
- 학교로 가서 수업을 받아요.
- 学校に行って授業を受けます。
もちろん入れ替えても間違いではなく、意味は同じです。
またまた”強いて”言わせてください。笑
このように単純に〇〇に行く、というような文には、
「-(으)로」に含まれている「〜に向かって・〜の方向に」という意味は特に必要ないので、
「-에」の方が自然ではあるのですが、実際に韓国人でも普通に「-(으)로」も使うので、何度でも言うように、結論は「どちらでもOK」です。
まとめ
「〜に」「〜へ」(場所)を表す助詞「-(으)로」と「-에」は、入れ替えて使っても間違いではないくらい、ほぼ同じように使えますが、
「-(으)로」は
- ある場所から違う場所に向かって・移動して、という意味を同時に含ませる
- 「-에서(〜から)」とセットで使う
- 「안쪽(中側)」「 왼쪽(左側)」「 위쪽(上側)」など方向を表す言葉に使う
「-에」は
- 他に深い意味はなく、ただ単純に「〜に」「〜へ」という意味
と、細かな違いはあることをお伝えしました。
どちらを使っても文法は正しいので、そんなに難しく考える必要はないですね。
今日も一歩成長、お疲れさまでした!